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ヌッフデュパプのボス・ブログ

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2015年 09月 04日

ディディエ・ダグノー ピュールサン’05 ワインメモ

Didier Dagueneau
BLANC FUME de POUILLY
PUR SANG ’05

ディディエ・ダグノー ピュールサン’05 ワインメモ_b0096052_1054292.jpg



2005年 ソーヴィニヨンのグラッシーや白粉的なトップは
充分に溶け込み 練り込まれ

伊予柑の厚皮をブシッと剥いた時の鮮烈ながらも温かみのある
香りがグラスを満たしてくる

唇に液体が触れ合うと先ず ねっとりとした粘着性を覚え
一拍おいて 濃密な果実味が口中に流れ込む

この流れに ふと オブラートに包まれた あのボンタンアメを連想

ダグノーならではの剛気で重層的なミネラルも時の経過で
こなれ出し旨味へと編成を変え出している

圧倒的だが 異質感のない旨ミネラルは この畑にあるという
ヴィーニュ・フランセーズ(自根の葡萄樹)の賜物か・・

後半には白檀や麝香のような
そう 爽やかでありながら蠱惑的な風味をもち

鼻腔から脳に立ち上って来てくらくらとする


につけても 10年の度を経て未だ終着の地に非ずとは…

POUR SANG (=純血、サラブレッド)という意とのこと

現在は世界中で栽培される主要な国際品種 だが
この地のソーヴィニヨン・ブランこそが ということか...

まさに悍馬だ


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【ディディエ・ダグノー】
プイィ・フュメ最高峰の生産者であると同時にロワールを代表する生産者でもあるディディエ・ダグノー。傑出したクオリティと入手困難な希少性から一部のワインマニアの間ではカルト的人気を誇っている。ブドウ栽培は科学的物質を排し、健全で完熟するまで辛抱強く待ち、摘み取りは50人以上による手摘みで行なわれる。過剰生産者を批判し、収穫量は通常の生産者の半分になることも。独自の醸造法は詳細に語られることは少なく、発酵前のスキンコンタクトやステンレスタンクと小樽の併用など状況によって変化するらしい。まさにその姿は感性を重視するアーティストのようだ。確実に分かっていることは妄信的なビオディナミ信者ではなく、状況に応じて補糖やSO2添加も適宜に行なう。マロラクティック発酵は行なわない。しかし今やパーカーを始め数多のワイン関係者が絶賛。御大ヒュー・ジョンソンに「プイィ・フュメの新たな基準を生み出した」とまで言わしめたほど。従来のプイィ・フユメのイメージを覆すパワフルでスケールの大きい長熟なワイン。
2008年9月、ディディエ・ダグノーが突然の飛行機事故で死去後、息子ルイ・ベンジャミン・ダグノーがドメーヌを継承。ディディエの技術と精神を見事に受け継ぎ、偉大な醸造家であった父の名に恥じない素晴らしいワインを造っている。

【ピュール・サン】
「サラブレット・純血」という名前の人気ワイン。畑はサン・タンドラン村の北にあり、斜面は全て南側という好立地。0.5ヘクタールの畑には貴重なヴィーニュ・フランセーズ(プリフィロキセラ)の稀少なブドウも含まれている。樽発酵で450~600Lの樽で熟成。新樽率はヴィンテージよって異なり25~35%。レモンジャムのような魅惑的な香りにクリーミーな果実味はシレックスに迫るパワフルな1本。

by takupape4 | 2015-09-04 12:12 | ヌッフR


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